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笑ってはいけない

 もう年末ですね。大晦日は恒例のガキ使「笑ってはいけない」を見るのですが、諸々の理由で中止になってしまいました。自分はこの番組でたまにある、アングラで不謹慎な、独特な空気感のあるネタと仕掛人が好きで、好きなところは狂ったように何十回も観たりします(近年はコンプライアンスの問題があるのでちょっと難しい…)。

 

[暴力]

病院(2007)で見せたリアクションが面白すぎた結果毎年恒例になってしまったものに方正ビンタがあります。こういう感じのネタは劇団ひとりも高校(2005)でやっていました。遅刻した生徒3人が教師に叱られているシーンですが、唯一マトモな理由を述べたひとりだけが何故かしばかれるというネタです。翌年警察(2006)でも同じネタを踏襲しました。5人に笑ってもらうために泣きながら卒業文集を破いたり、スタントマンになって背中を天井で強打したり、ほぼ生身で校庭を車に引っ張られたり、色々才能のある人ですが、何事も忖度しがちの現代に逆行したような身体を張った芸は素晴らしいと思います。

(劇団ひとり)https://www.youtube.com/watch?v=e4txuid-3OA

笑ってはいけない 笑ってはいけない

[潰し合い]

極限の状況にいるせいか、メンバーの間ではよく小競り合いが起きます。昼食の時間に起きることが多いです。新聞社(2008)ではヨネスケの、ホテルマン(2009)では佐藤蛾次郎・岸部四郎・研ナオコ等の若い頃の写真を互いの引き出しに仕込んで笑いを誘うシーンが見られました。本人たちからしたら失礼な話です。湯河原(2003)等で有名人の運転免許証の画像もネタにしています。

(潰し合い)https://www.youtube.com/watch?v=7xFDAajsukM

 

[天丼]

何でもない台詞・行動を繰り返して笑いを誘う手法を天丼と言います。湯河原(2003)ではスターウォーズのC3POに扮した中村プロデューサーがただ窓を開けるだけの嫌がらせ?を三回繰り返しました。温泉(2002)と湯河原(2003)ではふかわりょうの一言ネタ「消しゴムの角使ったくらいで怒んなよ」に外国人ファンが「消しゴムの……かどって?」とひたすらツボって、メンバーの笑いを誘うという場面がありました。文章にしても、面白さがあまり伝わりませんね。最近はありませんが、深夜の就寝時には今夜が山田が持ちネタをただただ繰り返すのが恒例でした。

(ふかわ)https://www.youtube.com/watch?v=U_CmaCrkHJw

(山田)https://www.youtube.com/watch?v=auRvd1P9i3E

笑ってはいけない

[シュールネタ]

そこに存在するだけで面白いという人がたまにいます。板尾創路やマツコ・デラックスなどがそうです。板尾創路は顔自体はイケメンですが、雰囲気や言動などから謎の面白さを醸し出すのが常です。最もスケキヨマスクをかぶっていても面白いので、もはや容貌を超越しているのかもしれません。湯河原(2004)ではジュウシマツ住職、高校(2005)では点呼時にめちゃくちゃいい顔でめちゃくちゃ元気な返事をする黒人学生「渡辺三郎」がいました(数十分前に貧血で倒れていたのに)。こういうのは今のご時世的にポリコレを意識しないといけないので無理かな?

笑ってはいけない 笑ってはいけない

 メンバー全員が五十代だそうで、そろそろ体力的にも厳しく、代わりを務められそうな芸人もいなさそうなところが残念ですが、この企画の代わりが務まる番組があるとも思えませんので、大晦日は、再放送でもいいからやっぱり五人でわちゃわちゃする姿を見たいなあ、と思います。