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武嶺

7月25日より仲間に加えていただいた大里と申します。

初めてのブログの順番ということで、先日の旅の話を・・・

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2023年6月20日12時01分 武嶺PAにて、隣にオートバイを停めた同年輩の台湾人と記念撮影する。彼によると台湾でおそらくオートバイで登頂できる最高峰とのこと、海抜3,275M地点。バックパックから飯糰ファントァン(台湾式おにぎり)をだして、ペットボトルの水とともにお昼ご飯にする。紫米のそれは糯米がまぜてあるのかずっしり重く1つで満腹になる、もっとも握りこぶし二つ分くらいの巨大なものでもあるのだが。

 

武嶺は台湾太魯閣国立公園の西の境界に聳える台湾有数の景勝地です。前の戦争までは新高山とよばれた玉山の国家公園ともほど近いそこは、中部東西横貫公路の最高地点であり台湾中部の中央山脈が一望できます。かつて高砂族と呼ばれた山岳民族の暮らしている、古い台湾が色濃く残るエリアです。

 

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事の起こりは5月も中ごろ、GWも終わり暑さが狂暴な牙をむきはじめた、そんなころでした。ぽっかりと二か月も休暇ができてしまい、さてはてどうしたものか、とりあえずツーリングに行くことだけを決めて色々なバイク記事を読み漁っていました。この間のロングツーリングは実に20年くらい昔なので、再訪もありかと四国、北海道、中国地方と楽しき悩みの日々。そんななか、たまたま見ていたオートバイ関係のブログで台湾ツーリングの記事を見てしまい、即決めでした。前職で台湾にはおそらく20回以上訪問していたのでなじみが深かったのと、つい60年前まで日本という気安さと、台湾南部の熱帯モンスーン気候を久々に味わいたいとワクワクが止まりませんでした。

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 9日間の日程を決め、前半は中央山脈をツーリング、後半は公共機関で南北縦走とだけ計画し、オートバイ手配以外の詳細は現地できめるルーズな旅程。ヘルメットも現地調達にして身軽に出発できました。

 台湾の北部は亜熱帯気候、南部は熱帯モンスーン気候といずれにしろクソ暑く、初日には熱があるかと思ったら気温が高く体感気温40度だというアツアツ島です。とにかく暑いのでオートバイに乗らない日は朝からビールばかり呑むしかない、しかたない、どうしようもないうれしい毎日なのです。台湾ではビールの種類も多く、毎日違う銘柄を飲んでも呑みつくせない!くやしい!うれしい!

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今回のメーンイベントだったツーリングは楽しくもあっという間に終わり、のこりの酒と原住民料理の日々もあっという間でした。ほとんど赤ちゃん言葉の日本人に対する、台湾人の親切さにも改めて感心、感謝です。どのくらい赤ちゃん言葉かというと、レストランでトイレの場所を聞くときに、「我要尿尿 僕おしっこ!」というばかりという体たらく。いつかはスマートに話したいと思います、ホントに。

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それから今回は台湾に残る日本を探す旅でもあったので温泉、日本時代の百貨店とその屋上の神社、日本時代の建造物を訪ねました。訪問したことのある、かつて日本であった国のなかでは群を抜いて、その建物や文化が大切に使われていると感じました。親しくしたい国柄だと改めて感じる旅でした。

 帰りの飛行機は早朝便だったので朝まで酒飲んで、そのままチェックインして3日酔いしてしまいましたが。酒で薄らぼけた頭で、乗り間違えてもう一泊したいなあと切に思ってしまったのです。

 

なつあけに 帰国を渋る みっか酔い (こころの俳句)

 

御清覧ありがとうございました。

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